企業が求める45歳と転職サイトの選び方

3.企業が45歳に求める資質とは?

 45歳の中途採用者は、20代・30代の若者に比べると、どうしても人件費が高くなるものです。そこに投資してでも中高年を採用したいと思う理由は、企業がいち早く、特定の専門分野で成果を出せる人材が欲しいと考えていること、あるいは今後の会社の成長を考え、人材教育を任せるスタッフを欲していることなどがあげられます。短期的な意味では、専門スキルを活かして、即戦力として会社に利益貢献できること、長期的な意味では、長いキャリアの中で培ってきたノウハウを後進に提供し、人材の指導・育成にあたることで、利益が生める組織をつくることが求められる傾向が強いです。

 また、45歳の中途採用者に、管理業務だけを任せるケースは稀ですから、デスクワークより、プレイングマネジャーとして現場に立つことが前提になることも、覚悟しておく必要があります。そうした企業が求めるニーズを的確に把握し、自分がそこにマッチする人材であることをアピールすることが、内定に近づく早道です。ですが、単に中間管理職としての経験をアピールするだけでは、マイナスに作用することもあります。何十人の部下を持っていた、これだけのプロジェクトのマネジメントをしたという事実だけでなく、そこで自分なりに工夫を凝らした点を必ず盛り込むように心がけてください。

4.中高年は転職サイトの選び方も重要

 45歳なら在職中に転職活動を行うことが多いでしょうから、時間を有効に活用するという意味でも、転職サイトに登録するのは基本となります。また、転職サイトごとに特色が異なりますので、複数に登録するのが常識と心得てください。そして、転職サイトに登録を始める前に、ランキングサイトなどを確認し、中高年の求人や転職実績が多いものから優先的に登録することをおすすめします。

 転職サイトのほとんどで、自分の経歴やPR文書を登録しておくと、興味を持った企業からオファーが届く、スカウトサービスを用意しています。自分が求人を探して応募するより、興味を持ってくれた企業に応募する方が、書類選考の通過率はアップしますので、必ず活用したいサービスの一つです。また、オファーが希望条件とマッチしなかったとしても、企業サイドではあなたのキャリアや経験の何かが、募集職種に役立つと考え、オファーを送ってくれています。無下に断るのではなく、話は聞いてみるというスタンスに立つと、転職先の幅を広げるきっかけになります。積極的に活用しましょう。
 

45歳の転職は優先順位を明確に

 45歳で転職しようと考えたとき、収入や職階、職種など、すべての希望条件が満たされるとは限りません。むしろ、転職をすることで、年収や職階がダウンする可能性も少なくないのです。なぜ転職をしたいのかの理由をとことん掘り下げ、自分なりに妥協できるポイントを明確にしておけば、求人や内定後の決断に大いに役立ちます。45歳の転職を最後にしたいと思うなら、企業のニーズと自分が持つ専門スキルとノウハウがマッチし、成果を出せる環境が整った会社を選ぶのが一番です。

 自分の希望だけでなく、求人票にはない、業務ではなく社内で求められる役割についても配慮しながら、応募書類を作成し、面接に臨むように心がけると、応募者多数の求人であっても、採用担当者に好印象を残すことができます。45歳の転職は、いかに自分をプレゼンできるかが勝負です。人間性を磨く努力と、常に自己啓発をしようという姿勢を持って、転職活動に望んでください。